広さは東京ドーム700個分以上。世界最大規模のウナギの産地を取材しました。
7月19日は土用の丑(うし)の日。
暑い夏のスタミナ源としてウナギを食べる人も多いのでは。
実はウナギは7割を輸入に頼っており、そのうち生きウナギの約90%、ウナギ製品の99%以上が中国からの輸入です。
そんな中国にある世界最大規模のウナギの産地に、今回FNNのカメラが入りました。
中国・広東省の台山市にあるウナギの養殖場。
面積は合わせて3333万平方メートル。東京ドーム約712個分の広さです。
取材した日はちょうど土用の丑の日に向けた日本への出荷のピークで、約8トンのウナギが運び出されていました。
遠宏グループ・徐愛寧弁公室主任:
日本へは毎年、約4000トンを輸出しています。一番忙しいのは6月と7月です。日本の土用丑の日に合わせて十分な供給量を確保しています。
一方で、EU(ヨーロッパ連合)などがニホンウナギを含むウナギ全種類を、野生動物の国際取引を規制する枠組みワシントン条約へ掲載するよう提案。
11月に始まる国際会議で採択されると、流通量が減少し価格が高騰する可能性があります。
また、中国では日本にとって気になる現象も。
ウナギを食べる習慣があまりなかった中国ですがコロナ禍で、ウナギの輸出が減ったことなどがきっかけとなり、国内消費にも力を入れウナギ料理を扱う店が急増しています。
そのため、ワシントン条約に掲載された場合、中国政府が輸出より国内需要を伸ばす政策を推し進めるのではないかという懸念の声も上がっています。
遠宏グループ・徐愛寧弁公室主任:
ワシントン条約については、中国・日本・韓国は強く反対しています。
「夏はウナギ」という日本の食文化への影響は?
11月に始まる国際会議の行方が注目されます。