静岡県と栃木県で、反対車線に進入する逆走車が相次いでカメラに捉えられた。いずれも走行中の車と正面衝突しかねない非常に危険な状況だったが、運転手はそのまま立ち去っている。
逆走は重大事故に直結する行為であり、ドライバーとしての責任が問われている。
縁石にぶつかりながら逆走し続ける車
静岡・磐田市で5日5時半頃、直線が続く道路で撮影されたのは、縁石にぶつかりながら迫ってくる逆走車の姿だった。
撮影者は直前にある違和感を覚えていた。
当時目にした状況について「どうもゆらゆらゆらって自分の走っている車線に入ってきたので、おかしいなと思ってたら…」と話している。

迫る逆走車にドライバーはたまらず、「えー!!えっ!えぇぇぇぇぇ!えーーーーーーーーーーーー!」「なにー!?」などと叫び声をあげていた。
しかし間一髪、右にハンドルを切り、衝突は回避することができた。一方、シルバーの車は何事もなかったかのように、そのまま駆け抜けていったという。
撮影者は「寝てるのか、ぼーっとしているのかわからないけど、もし何かになっているようであれば、とりあえずどこかで止めてもらうとか、ドライバーとしての責任を果たして欲しいなと思う」と怒りをあらわにしている。
交差点で発覚した逆走トラブル
一方、栃木・宇都宮市で3日午前10時45分過ぎ、こちらでも間一髪の瞬間が撮影されていた。

当時、撮影者は信号で止まろうとしていた。その視線の先には交差点の向こうで撮影者側に向いて止まる白い車が見られた。
撮影者は思わず「え?なぜ?私間違えてないよね」と言葉を発したという。
撮影者は何も間違えてはいなかった。白い車は本来、反対側の車線を走らなければいけなかった。つまり逆走状態だった。パニックになるドライバーをよそに、画面左から曲がろうとするトレーラーが近づいていた。

このままではぶつかると思った時、白い車は自分が逆走していることに気づいたのか、その場でUターンを行った。
事故を起こさないためにも、交通ルールを守ることが重要だ。
(「イット!」 7月17日放送より)