外資系不動産投資ファンドによって新潟県妙高市で進められているリゾート開発。自治体などとの情報共有・連携を図るための協議会が開かれ、今後のスケジュールが公表された。
妙高市で進む“リゾート開発” 今後のスケジュールを公表
外資系不動産投資ファンド・ペイシャンスキャピタルグループによって進められている妙高杉ノ原マウンテンリゾート開発事業。

ペイシャンスキャピタルは、23年11月には妙高市の杉ノ原スキー場を買収し、開発を進めている。
このプロジェクトを進めていくに当たり、周辺自治体や交通機関などとの連携を図るため、協議会が設置された。この日の協議会では、今後のスケジュールが公表された。
開発は2期に分けられ、ホテルや商業施設・スキーセンターなどを2028年12月にオープンし、その後、2034年12月にさらに2つのホテルがオープンする予定だ。
開発の投資額は1期目だけで約700億円。ホテルや商業施設の詳細は現在調整中で、9月以降の公表を目指しているという。
周辺自治体など連携・情報共有「地域に根付いた開発を」
また、協議会では妙高高原駅のホーム増設によるバリアフリー化の促進など、観光客の受け入れ体制の充実に向けた取り組みや、周辺観光地との連携を図り、広域観光事業やオールシーズンリゾートの実現を目指していくことなどが共有された。

県上越地域振興局の原田正則局長は「一緒になって、これから良い効果が得られるような形で地域の方に根付いた開発が進められるように、きょうはそのスタートだと思う」と話した。
今後、プロジェクトの進捗状況の発信などを通じて地元住民への理解促進にも取り組んでいく考えだ。
一方、ペイシャンスキャピタルグループの入江大 日本副代表は「不安感の払拭と安心感と、当事者になって頂いて我々の開発を成し遂げるような観光目的地化について一緒にご尽力いただきたい」と協力を呼びかける。
協議会では乱開発を防ぐための妙高市の条例案も示され、パブリックコメントを募集後、条例案は9月市議会に諮られるという。
(NST新潟総合テレビ)