7月12日未明、北海道南部の福島町で、新聞配達員の52歳の男性がクマに襲われ、死亡しました。

 「(男性は)あそこで最初(クマに)かまれて、引っ張られて、そのままあっちの茂みに。(男性は)うわ、うわといって、腕をかまれて引っ張られていた」(クマを目撃した人)

 クマに襲われ死亡したのは福島町の新聞配達員佐藤研樹さん(52)です。

 佐藤さんは12日午前2時50分ごろ、福島町の住宅街で配達中にクマに襲われ、近くのやぶの中に引きずり込まれました。

 その後、やぶで倒れている佐藤さんが発見されましたが、全身を引っかかれ腹部を中心にかまれていて、その場で死亡が確認されました。

 「休まず毎日かかさずくる、まじめなところがあって大事な配達員でした」(佐藤さんの勤務先社長)

 「まだ、クマがいるだろうという想定だったが、姿が見えない状況」(福島町鳴海清春町長)

 町内では10日も住宅街を徘徊するクマが目撃されていました。今回と同一の個体かどうかは分かっていません。

 佐藤さんを襲ったとみられるクマは体長1.5メートルほどで、まだ付近に潜んでいるとみられ、町は駆除する方針です。

 周辺では警戒が続いていて、町民に注意が呼び掛けられています。

北海道文化放送
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