モンゴルを公式訪問中の天皇皇后両陛下は、草原で行われた「ナーダム」の人気競技である子どもの競馬を観戦されました。
12日午前11時過ぎ、両陛下はウランバートル近郊にある草原を訪れ、出迎えた大統領夫妻と笑顔で握手を交わされました。
ベージュのジャケットで色味をそろえられた両陛下。
強い日差しのもと、皇后さまは帽子をかぶり、「ゲル」を出て5歳馬の競馬を観戦されました。
馬の負担を考慮し、全長22kmの距離を体重の軽い子どもが騎乗する5歳馬の競馬。
勝利を収めた子どもと馬には称号が与えられる「ナーダム」の人気競技の一つです。
双眼鏡を手にされる両陛下の目の前を、2時間以上かけて草原を駆け抜けてきたトップの子どもと馬が通過していきます。
陛下は、色鮮やかなユニホームでゴールを目指す姿を愛用のデジカメで撮影し、途中からは動画を撮影される様子も。
馬が好きな皇后さまも陛下と並び、何度も双眼鏡で駆け抜ける馬たちの姿を眺め、エールの気持ちを込めて手を振られました。
中には落馬した後も、からのまま走る馬の姿もあり、陛下は落馬について案じられている様子でした。