愛媛県で西日本豪雨から発生してから7日で7年が経ちました。災害関連死を含め県内の犠牲者は33人。南予の被災地では、地元の人たちが献花台を前に冥福を祈りながら、悲劇を繰り返さないことを誓いました。
行政無線:
「平成30年7月豪雨災害の発生から7年となります」
このうち5人が犠牲となった大洲市では午前9時半、防災行政無線で市民に黙とうを捧げるよう呼びかけられました。市役所では献花台が設けられ、参列者が黙とうを捧げたあと、二宮隆久市長が追悼と誓いの言葉を述べました。
二宮隆久市長:
「今後においても、災害に強く安全で安心して暮らすことができる町づくりを最優先に取り組んでまいります」
参列者は献花台にキクの花を手向け、犠牲になった人たちの冥福を祈りました。
西予市野村町では5人が死亡。住民約10人が肱川沿いに整備が進む「どすこいパーク」に集まり、豪雨の犠牲者に祈りを捧げました。
誓いの言葉・松山紀彦さん:
「大きな大きな苦しみと痛み、悲しみをもたらしたこの水害が、二度と起きないように、亡くなられた方の命を胸に安心して暮らせるまちを、次世代に必ず繋いでいくことをお誓いいたします」
このあと当時はん濫した肱川の橋の上に移動。犠牲者たちに白いキクを手向けました。
主催団体「野村の未来を守る会」岡澤志朗さん:
「亡くなった方に対して、安らかにお眠りくださいというのもなかなか難しいと思うんやけど、今の状況としては。でもそれしか言えない」
主催団体「野村の未来を守る会」河野修三さん:
「(毎年)この6月から7月はずっと自分の胸の中がザワザワして、ちょっとでも強い雨が降ると不安がよみがえってくる」
住民らは、当時緊急放流した野村ダムの「防災操作」を巡り、国などを相手取り裁判を起こしていて、自分たちの活動を見守ってほしいと祈っていました。
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