県内の市街地でのクマの目撃が相次いでいることを受け、県は3日、「クマ出没警報」を発令し警戒を呼びかけている。
県によると、県内では6月24日~30日までの1週間に市街地でのクマの目撃が11件あった。
警報の発令基準の「1週間で10件」を超え、人への被害の恐れが高まっているとして、県は3日「クマ出没警報」を発令した。
警報の発令は2年ぶり。
県内では6月、酒田市内の寺の床下にクマが入り込み捕獲まで1週間を要したほか、河北町の市街地でも住宅の庭にクマが入り込んで捕獲される騒ぎがあった。
また、山形空港にも出没し滑走路が閉鎖となる影響が出た。
2025年のクマの目撃件数は6月末時点で403件で、記録が残る2003年以降で最多となっている。
県は市街地に出没した場合は、屋内に避難して安全が確認されるまで外に出ないよう警戒を呼びかけている。
警報の発令期間は8月末まで。