アメリカのトランプ大統領は、9日に期限を迎える相互関税の上乗せ分の交渉を巡り、4日から各国に対し、関税率を記した手紙を送る考えを示しました。
トランプ大統領:
明日から1日10通ほど、様々な国に対米の関税率関税率を記した手紙を送る。
トランプ大統領は3日、記者団に対し9日に交渉期限を迎える相互関税の上乗せ分について、関税率を記した手紙を4日から10カ国ずつ、順次送付する考えを示しました。
理由についてトランプ氏は「交渉を行う国が多すぎるし、具体的な要求をしてくる。私は単純な取引をしたい」と説明しています。
これに先立ち、ベッセント財務長官は3日CNBCテレビに出演し、日本との関税交渉について「今は厳しい状況だ」と語り、20日投票の参議院選挙が合意の大きな制約になっているとの見方を示しました。
こうした中、政府は近日中にも8回目の関税交渉を実施したい意向です。
赤沢経済再生相の再度の訪米を視野に、相互関税の上乗せ分の停止期限である9日ぎりぎりまで合意への道筋を探りたい考えですが、自動車分野などで意見の隔たりは埋まらず、妥協点が見えない状況が続いています。