参院選を前に、TKUでは報道特別番組を放送しました。6月29日番組に出演したジャーナリスト・鈴木 哲夫さんに、今回の参院選のポイントを聞きました。
【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
(熊本の参院選のポイントは?)
「1人区がどうなるか。また、『保守』の考え方。有権者がどう考えるか。
1人区での政権交代のようなことが与野党で起きるかもしれない。
(熊本は国政の)縮図。その意味でも熊本の注目度は高い」
今回の参院選熊本選挙区について、全国でも注目度の高い選挙区と表現した
ジャーナリストの鈴木 哲夫さん。
東京・永田町を中心に取材を重ね、多くのメディアで活躍する鈴木さんが、
6月29日TKUで生放送された報道特別番組に出演しました。
【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
(鈴木さん今回の選挙はズバリ何選挙ですか?)
「私流の表現ですが『えっ?政権選択?選挙』」
通常は衆院選を『政権選択選挙』と呼びますが、鈴木さんは今回の参院選を
実質的な『政権選択選挙』と位置づけます。
【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
「今回の参院選で自公が過半数割れになったら、衆議院も少ない、参議院も少ない。
これは政権与党ではなくなる。自公は「過半数を維持したい」と言っているが、負けたら本当に政権交代の流れになってくる。だから実質今度の参議院選挙は政権交代の選挙」
衆議院で少数与党の自公が、参議院で過半数を維持するためには、今回の改選で50議席の獲得が条件です。
【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
「「大体(50議席)行くだろう」「そこまで負けない」と自民党の情勢調査で出ていたが、都議会議員選挙があって自公が大惨敗した。予想以上に。世論は自公に批判的だと。「50議席獲れるるのか」と危機感を持っている」
前哨戦ともいわれた東京都議会議員選挙で自民党が過去最低の21議席と大敗し、
公明党も重要な選挙区で3議席を失うなど、鈴木さんは「与党が危機感を持っている」と話します。
では、今回の参院選、有権者はどのような争点で注目すればいいのか、鈴木さんに聞いてみました。
【ジャーナリスト 鈴木 哲夫さん】
「選挙の争点は投票する有権者一人ひとりが自分で決めていい。自分の争点を決めて各政党(の公約)を見て投票する。もう一つは今度の参院選がいつもと違うのは衆院が逆転している中で参院も逆転することがあったら、ドラスティック(抜本的)な
政権交代につながっていく。衆院選が『政権選択選挙』と言われているが、今回の一票が政権交代につながる選挙になる。そこも意識して投票行動してほしい」