中国の李強首相は、北京で開催されているアジアインフラ投資銀行の年次総会で演説し、「中国は今後も世界経済の最大のけん引役であり続ける」と主張しました。
ロイター通信によりますと、李強首相は26日、中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)の年次総会で演説し、「中国は消費主導型経済への移行や改革を通じ、今後も世界経済の最大のけん引役であり続ける」と主張しました。
その上で、「中国の巨大市場の拡大と質の向上は今後も多大な利益をもたらし、世界各国にさらなる貿易・投資機会を創出するだろう」と、トランプ政権の保護主義を念頭に、対外開放の姿勢を強くアピールしました。
また、総会では中国財政省出身の鄒加怡元財政次官がアジアインフラ投資銀行の次期総裁に選ばれました。
これまでトップを務めてきた金立群総裁に続き、中国が2代続けて総裁ポストを維持することで、今後も影響力の拡大を狙うとみられます。