6月26日霧島連山の新燃岳が再び噴火しました。
気象台は高原町で少量の降灰を確認。
風下側では、火山灰だけではなく、小さな噴石が風に流されて降る恐れがあるため注意を呼びかけています。
午前10時ごろのUMKの情報カメラの映像を見ると、黒い噴煙が上空に上がっている様子が確認できます。
鹿児島地方気象台によりますと、午前8時ごろ高原町役場から「降灰があった」と気象台に連絡がありました。
これを受けて、現地に職員を派遣したところ、午後0時50分に乳白色の噴煙が新燃岳の火口上空1000メートルまで上っていることを確認。
気象台は「新燃岳の噴火を観測した」と発表しました。
高原町では、少量の降灰が確認されています。
(中村真菜記者)
「こちらの道路では車が通る度に灰が舞っていることを確認できます。火山特有のにおいも感じられます」
高原町と小林市によりますと、この噴火による被害は確認されていないということです。
噴火が続いていることについて高原町民は…
(高原町民は)
「ちょっと不安になりますね。都城の方に仕事で行っているので、学校のお迎えとか、子供たちは大丈夫かなと。(噴火が)大きくならなければ良いなと思う」
「まだ今からどんどん(噴火)しないかなとは考えることは考えます」
また、昼すぎの宮崎市では…
(今栖那菜記者)
「宮崎市の駐車場内に停めてある車を見てみますと、火山灰の影響でしょうか。先程こちらでは雨も降っていたのですが、どの車も同じような汚れ方をしていて白い点々とした模様がついています」
新燃岳では、6月26日午後5時までに火山性地震が220回、火山性微動が3回観測されていて、火山性地震が多い状態が続いています。
気象庁の監視カメラでは、新燃岳火口周辺が雲に隠れているため、「現時点で、噴火が続いているのか、停止したのかは分からない」ということです。
気象台では、風下側では、火山灰だけではなく、小さな噴石が風に流されて降る恐れがあるため注意を呼びかけています。