福岡県北九州市の小学校で、プールでの水泳の授業のあとに児童25人が体調不良を訴え搬送された問題で、市の教育委員会は26日、プール周辺の樹木などを調査しました。

◆記者リポート
「市の職員がプールで調査をしています。植物を確認して、何かを記入しているのが見えます」

北九州市小倉南区の高蔵小学校では、26日午前9時すぎから市教委の職員や学校関係者など5人が調査に当たりました。

高蔵小学校でプール開きがあった23日、5年生と6年生の児童計46人がプールで授業を受けた後、22人が手に湿疹としびれのような症状を、このほか3人が腹痛を訴え、救急車で病院に運ばれました。

病院での診察の結果、全員症状は軽く、新たに症状を訴える児童はいませんでした。

市教委は、プールの水質検査で異常を確認できなかったため、湿疹やかぶれの原因となる可能性があるプールの施設や周辺の樹木を調査しています。

26日は、職員などがプール周辺の樹木の写真を撮る様子やプールサイドのコンクリート面を調べる様子が確認できました。

市教委は、「調査の結果を早急にとりまとめ、体調不良の原因を究明したい」としています。

合わせて、プールの使用を中止している市内の全ての小中学校と特別支援学校で28日ごろまでの完了を目指して水質検査を行っていて、安全性が確認され次第、プールの授業を再開する方針です。

テレビ西日本
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