長崎のかつての花街「丸山町」に艶やかな花が、また一輪加わりました。
長崎検番の新人芸妓が25日にお披露目されました。
日本髪に裾引き姿で登場したのは長崎検番の新人芸妓、弥生さんです。
新人芸妓 弥生さん
「3月生まれ、新しい門出、ということで『弥生』という名前を付けさせていただいた」
アメリカ生まれ熊本育ちの20代、大学進学を機に長崎に移り住みました。
芸妓の世界に足を踏み入れるきっかけは2年前の長崎くんちです。
新人芸妓 弥生さん
「おくんちで姉さん方の姿を見てかっこいいなと思ったのと、丸山町のおくんちの際に、後ろを付いて歩かせていただいて、そのときに見た長崎の景色が本当にきれいで『私も絶対に検番に入ろう』と決めた」
学生時代に花柳流で踊りを習い、今年「阿蘭陀万歳」を奉納する新橋町で芸者役として出演する予定です。
弥生さん
「一つ一つ丁寧に、新橋町の一員として頑張って務めて参ります」
25日はこれからお世話になる市内の料亭に挨拶に回りました。
長崎検番は若手芸妓の確保のため、3年前に株式会社化しました。
芸妓を社員として雇用するようになり、弥生さんは3人目です。
弥生さん
「周りの方々への感謝を忘れず、毎日の経験や学び、稽古に誠実に向き合うことで、長崎検番の芸妓衆の一人として誇りを持った芸妓になりたい」
大学在学中に志した夢を実現した弥生さん、今夜初めてお座敷を務め、芸妓としての一歩を踏み出します。
