記録的な不漁で、3回目の休漁となっていた新湊のシロエビ漁。
再開2日目の24日も水揚げはありませんでした。
富山県内の寿司店ではシロエビの高値が続き、代わりのネタの提供も余儀なくされています。
射水市・新湊のシロエビ漁は去年の能登半島地震以降、不漁が続いています。
解禁日の4月1日にはおよそ3.9トン水揚げされていましたがその後大きく落ち込み、6月はわずか2キロ。
3回の休漁を経て再開した23日、そして、24日の漁も網にかかったのは数匹程度で、出荷できませんでした。
新湊漁協によりますと、今週末までは出港せず、様子を見ることにしています。
記録的な不漁で県内の寿司店ではシロエビの価格が高騰しています。
*氷見きときと寿し婦中有沢店 竹田兼志副店長
「今、一貫で836円で提供」
こちらの回転寿司店では、能登半島地震以降、仕入れ値が1キロ単価で1万円上がりました。
そのため、2貫で提供していたシロエビを1貫での提供とし、値段も200円ほど上げしました。
さらに、ランチメニューでは…
*氷見きときと寿し婦中有沢店 竹田兼志副店長
「安定した供給ができないので、ウニで対応」
去年の5月から3カ月間は仕入れができなかったため、ランチセットのネタをシロエビからウニに変更。
今年に入ってからは、冷凍技術を活用し、毎日提供できるようになりましたが、いつ入荷できなくなるかわからないため、単品での提供のみとし、ランチセットはウニのままです。
*客は
「もうちょっと安く食べられたらうれしい」
*客は
「まだしばらくは難しいのかもしれないが、早く回復してほしい。また初夏の味を楽しみたい」
県外だけでなく、海外の観光客からも注目される富山の寿司。
店には問い合わせの声も少なくありません。
*氷見きときと寿し婦中有沢店 竹田兼志副店長
「『きょうシロエビ入っていますか?』と電話で聞かれるときもある。やっぱり富山県産が1番。形や透明感が違う、よそだと身が小さいので食べ応えも全然違う。別格」
石川や新潟など県外の店舗でもシロエビの入荷を求める声が多いということです。
店の担当者は早く漁が安定し、値段が下がってほしいと話していました。