フジテレビの山本賢太アナウンサーがオンラインカジノで賭博をした疑いで書類送検されました。

元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子さんは「メディア企業にいて、認識の甘さを感じる」と指摘しました。

山本アナウンサーは去年5月から7月にかけて、オンラインカジノでバカラ賭博をした疑いが持たれています。

警察によると、23日に常習賭博の疑いで逮捕されたフジテレビ社員の鈴木善貴容疑者の捜査の過程で、山本アナウンサーのオンラインカジノへの関与が浮上したということです。

山本アナウンサーは調べに対し「とても身近で、空き時間があればカジノサイトにログインしていた。積み重ねた信頼を一瞬で壊してしまったことに深く反省している」と容疑を認めています。

フジテレビは「視聴者の皆さまにニュースなどをお伝えする立場にありながら、違法行為を行っていたことについて、重く受け止めています。今後厳正に対処したいと考えています」としています。

■「すごく認識の甘さを感じる」ジャーナリスト・浜田敬子さん

オンラインカジノをめぐって、フジテレビ社員が逮捕、アナウンサーが書類送検となりました。この事案について、元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子さんは、「認識の甘さを感じます」と述べました。

【ジャーナリスト 浜田敬子さん】「鈴木容疑者は調べに対して、『周りでやっている人がたくさんいたから大丈夫だろう。ばれないだろう』というふうに供述していたり、山本アナウンサーは『グレーじゃないか』と認識していたということ」

【ジャーナリスト 浜田敬子さん】「すごく認識の甘さを感じます。今年に入ってから芸能人やスポーツ選手が、略式起訴のような形で問題になっている。メディア企業にいて、当然それを知っているわけです。当時者の自覚も必要ですけど、社内で『これは違法で、絶対やるな』といった通達や教育というのがなされていなかった。そこにフジテレビの体質の甘さみたいなものを感じます」

■「“依存症の治療”必要になるのではないか」

鈴木容疑者は、処分を受けた後も続けていたということです。

【ジャーナリスト 浜田敬子さん】「フジテレビの社内調査に対して虚偽の報告をしていたら、会社がどれぐらい正しく認識していたか分からないですが、かなり依存していた可能性もあります。そうすると、もちろん罪は罪として認めながら、依存症の治療ということも、今後必要になるのではないかなと思います」

(関西テレビ「newsランナー」 2025年6月24日放送)

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