中東情勢が緊迫化するなか、原油価格が上昇しています。
アメリカによるイランの核施設への攻撃を受けて、原油供給に悪影響が出ることへの不安が広がり、ニューヨーク市場では、国際的な取引の指標となる先物価格が、一時、1バレル=78ドル台と、先週末と比べて約5%上昇し、約5カ月ぶりの高値水準をつけました。
東京市場でも、中東産の原油で取引の中心となっている先物価格が一時、1キロリットル当たり6万6390円と約4%値上がりしました。
イランが接するホルムズ海峡は、世界が消費する原油の約20%が通過するとされる海上輸送の要衝です。
市場では、イランが封鎖に踏み切ることへの警戒感が広がっていて、ガソリン価格などへの影響が懸念されています。