20日、仙台市宮城野区の国道で大型トラックにはねられ自転車の女性が死亡した事件で、警察は21日、ひき逃げなどの容疑でトラック運転手の男を送検しました。
送検されたのは、山形県天童市のトラック運転手・魚住隆浩容疑者(58)です。警察によりますと、魚住容疑者は20日午前5時半ごろ、宮城野区原町6丁目にある国道45号線の交差点を左折する際、自転車の女性を巻き込み死なせた上、現場から逃げた疑いがもたれています。
記者リポート
「事故を起こしたトラックです。被害者は自転車と一緒にこの大きな車体の左前部分にぶつかり、下の方へと巻き込まれてしまったということです」
死亡したのは、宮城野区萩野町3丁目のパート・洞口良子さん(68)で、脳挫傷などでその場で死亡が確認されました。
現場から約1キロ離れた場所の防犯カメラには、事故の約2分後、他の車よりゆっくり走る、魚住容疑者が運転していたとみられるトラックが映っていました。魚住容疑者はその後、10キロ離れた路上でトラックの下に挟まった自転車を取り除き、多賀城市の配送先へ向かったとみられています。
魚住容疑者は容疑を認める一方、「ぶつかった記憶はない」と話していて、警察が当時の状況を調べています。