北海道南部の島牧村で6月20日、警察が山中で倒れている男性を見つけました。男性は病院で死亡が確認されました。

 この山中では、タケノコ採りに入った高齢男性が行方不明になっていて、警察が遺体の身元の確認を急いでいます。

 6月20日午前10時ごろ、島牧村賀老付近の山林で、付近を通った町職員が「昨日から同じ車が停まっているため、遭難の可能性がある」などと警察に通報しました。

 警察によりますと、車を所有する高齢の男性は、タケノコ採りによく出かけていました。

 家族に出発日を伝えず、朝早く自宅を出て、2~3日するとたくさんのタケノコを持って帰って来ていたということです。

 今回も家族は、男性がいつ出発したのかは知りませんでした。

 警察や消防などが17人態勢で地上と上空から捜索。

 20日午後4時ごろ、賀老川上流のささやぶの中にあるくぼ地で、あおむけに倒れている高齢男性を発見しました。

 当時、男性は意識がなく、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。


 男性は白髪交じりの短髪で、白の長袖シャツ、黒いズボン、黒っぽい靴を身に着けていて、腰にはなたを携帯していました。

 周囲には男性が採ったとみられる数十個のタケノコが散らばっていました。

 男性にはかすり傷がありましたが、目立った外傷はありません。

 警察は、死亡した男性が車を所有する高齢男性の可能性があるとみて、身元の特定を急いでいます。

 また、この捜索中、警察は別の遭難者を偶然発見し救助しました。

 救助されたのは60代の女性で、タケノコ採りのため山に入り道に迷っていました。。

 女性は1人でタケノコ採りで疲れ果てていたところ、男性を捜索する道警のヘリコプターが上空に来て、持っていたタオルを振り回したということです。

北海道文化放送
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