秋田県小坂町のダムの空きスペースで地元のワインを保管・熟成させる取り組みが始まりました。インフラを活用した食の可能性が広がります。
小坂町の砂子沢ダムでワインを作るのは小坂七滝ワイナリーです。
ダムを活用したワイン作りは横手市の大松川ダム、湯沢市の皆瀬ダムに続き県内で3例目です。
小坂町では2017年から町で栽培されたブドウを使ったワイン作りで町おこしに取り組んでいます。
砂子沢ダムでは頂上部分から約60メートル下の通路にワインが保管され、10度前後に温度を保ち熟成させます。
20日、搬入されたのは2022年から2024年にかけてヤマブドウを原料に作られた「二ホンヤマブドウワイン」960本で、酸味が特徴ですが熟成することでマイルドな味わいが期待されます。
小坂七滝ワイナリー・森浩美代表:
「このような形で熟成したときにヤマブドウがどのように良くなるのか非常に期待感が大きい」
鹿角地域振興局建設部・柳沢悟部長:
「砂子沢ダムのように県が管理する様々なインフラ施設が直接的に地域に役立っているほかにプラスαの役割をインフラ設備が持てることを知ってほしい」
ワイナリーは今後、ほかのワインの熟成も視野に地域の新しい特産品を生み出したいとしています。