岡山・香川の頑張っているアマチュアアスリートを応援する「キラキラアスリート」。今回紹介するのは、新体操男子・井原高校(井原市)3年の吉澤昴選手です。
吉澤選手は、2025年3月22日に高松市総合体育館で開催された「全国高等学校新体操選抜大会」の男子個人総合で4位に入賞、翌日に行われた男子団体では井原高校の13年ぶり2度目の優勝に貢献しました。
井原高校で「団体競技」をすることを希望し、2年前に故郷の大分県別府市から進学した吉沢選手。団体演技の練習の合間を縫って練習を重ねました。旧知の3選手が先に演技を済ませ高得点を挙げていく状況の中、特にクラブはダイナミックな動きで19.875点にまとめるなどし、全体では4位に入りました。
全国高等学校新体操選抜大会終了後に、吉澤選手に個人種目の演技を振り返ってもらったほか、今後の目標などを聞きました。(動画撮影と聞き手:OHK岡山放送 西村和子)
Q:個人総合は4位という成績。振り返ってみて。
(井原高校3年 吉澤昴選手)
「今年の選抜は団体をメインにしていて、個人はあまり(練習が)できてなかったんですけど、4位という結果が出て、すごくうれしい気持ちです」
Q:個人種目では4種目に同じ3選手が上位に。演技順が吉澤選手より先だったが、各選手の演技を見ている様子も見受けられた。どういったイメージコントロールなどをしていたか
「3人は本当にすごく上手くて、ジュニアの時からずっと一緒だった選手なので、すごいというのは分かっていたので、そこはあまり意識せず、自分ができることを一つ一つやっていこうっていう気持ちでやっていました」
Q:団体に重きを置いていたということだが、2024年のインターハイ個人総合の6位入賞から2つ順位を上げた。25年のインターハイでは団体・個人で何位以上を目指したいか
「インターハイが中国総体で、ほぼ地元開催みたいな形なので、個人(種目)に出場できたら、団体とともに両方優勝したいっていう気持ちもあります。インターハイも団体をメインで行くが、まだ(8月まで)時間があるので。インターハイも個人でもっと上に行って、他の(地区の)同期たちにも負けないというか、競り合えるくらいの力をつけて臨みたいと思っています」
Q:中国インターハイは故郷の大分県別府市にも比較的近い山口県での開催。「井原高校の新体操の団体をやりたい」と言って岡山に移り住んで3年目を迎える今、チームとしては「三冠」を目指すが、吉澤選手の今季の目標、将来はこうありたいっていうのがあれば
「中国インターハイもあるが、国体は、僕がジュニアの時から優勝したい大会。(都道府県対抗の団体戦形式は)個人と団体の総合点数で争われる国体はチームの団結力が必要。個人種目(兼務の)僕が井原高校のみんなを引っ張っていけるような選手になりたい」
吉澤選手は岡山市北区で6月7・8日に行われた岡山県高校総体で、個人総合で41.900点(ロープ20.900点、クラブ21.000点)を挙げ1位となり、個人種目で8月のインターハイ出場を決めました。井原高校は中国高校総体で団体でのインターハイ出場を決めています。
2年前には「チームみんなで成長していきたい」と語っていた吉澤選手。高校ラストイヤーは、個人種目はもちろんのこと、井原高校“全国3冠”達成に向けて「みんなを引っ張っていけるように」と、自分の果たすべき役割を引き締まった表情で語ってくれました。
入学時から変わらない団体・個人のインターハイで優勝するという目標に向け、吉澤選手の高校最後の熱い夏が始まりました。中国インターハイ新体操競技は8月9日から山口県下関市で2日間の日程で行われます。
(※ 動画内の演技は25年3月の全国選抜大会の時のものです)