天皇皇后両陛下の広島訪問初日の19日、両陛下は、原爆慰霊碑に供花されたあと原爆資料館を見学されました。1日を振り返ります。

天皇皇后両陛下の広島訪問初日のご様子を振り返ります。

皇居19日朝、お住まいの御所を出られた天皇皇后両陛下。
両陛下が広島を訪問されるのは、天皇陛下の即位後、初めてです。

羽田空港から特別機に乗り、広島へと出発されました。

【加藤キャスター】
「広島空港です。こちらでは、天皇皇后両陛下をお出迎えしようと多くの人が集まっています」

午前11時すぎ、天皇皇后両陛下が広島空港に到着され、湯崎知事らが出迎えました。

【加藤キャスター】
「今、天皇皇后両陛下を乗せた車列が広島空港から広島市方面へと向かっていきます」

【辰已アナ】
「広島市内では出迎えようとたくさんの人がホテルの前に集まっています。
国旗を片手に、きょうは暑いので中には日傘をさしながらご到着を待っています」

【沿道の人】
「日本のために頑張ってほしい気持ちがあったのでぜひ拝見できれば嬉しいと思っています」

【辰已アナ】
「陛下が沿道にいる方に(車の中から)手を振っておられます」

【沿道の人】
「雅子さまの笑顔がすてきでした。朝早くから来た甲斐がありました」

一方、原爆ドーム前では…

<デモの様子>

「天皇は広島から出ていけ」

およそ50人の市民が天皇、皇后両陛下の広島訪問について抗議の声をあげる場面もありました。

午後3時前、ー平和公園に向かわれた天皇皇后両陛下。

広島市の松井市長の先導で原爆で亡くなった人たちの慰霊碑にゆっくりと進むと白いユリなどの花を手向け、深く拝礼されました。

その後、松井市長からの説明に穏やかな表情で耳を傾けられていました。

また、公園内にある被爆遺構展示館では被爆前住宅が立ち並ぶ繁華街だったことなどの説明を受けられました。

両陛下は原爆の被害が残る住宅跡などを熱心に見学し、「痛ましいことですね」と述べられていました。

原爆資料館では去年、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の活動を紹介するパネルのほか、メダルのレプリカや賞状をご覧になりました。
陛下は、視察に同行した石田芳文館長に、被爆体験の証言を語り継ぐ活動について質問を重ねられていました。

その後、被爆前後の爆心地の様子をCGで再現した「ホワイトパノラマ」について、石田館長が「8月6日朝の爆心地近くの風景です」などと説明。

陛下は「どれくらいの距離?」と質問されると、館長が「爆心地から500メートルです」と答えるなど、皇后さまも熱心に質問される様子がみられました。

テレビ新広島
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