トランポリンを使った福岡県の事業を巡る汚職事件で、5000万円を超える賄賂を贈ったとされる男の初公判が19日にあり、被告の男は起訴内容を認めました。
贈賄の罪に問われているのは、福岡県北九州市にある健康器具販売会社の代表、鬼木義美被告(66)です。
起訴状などによりますと鬼木被告は2022年とその翌年、自身の会社が販売する健康器具の「ケア・トランポリン」に関する事業の予算案が可決されるよう便宜を図ってもらう見返りに、当時、県議会議員で収賄の罪に問われている片岡誠二被告(59)に対し、計5500万円あまりを渡したとされています。
19日の初公判で、鬼木被告は「納得しております」と起訴内容を認めました。
一方、検察は冒頭陳述で「被告人は長期にわたり営業に苦慮していた」などと指摘しました。