マダニによる感染症の患者が福岡県内で2人確認され、県は野外活動の際にはマダニにかまれないよう注意を呼びかけています。
県によりますと、6月15日までの1週間に県内の医療機関でマダニが媒介する感染症のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)と日本紅斑熱の患者が1人ずつ確認されました。
いずれも病原体を持つマダニにかまれると感染するほか、SFTSはすでに発症している動物にかまれたり血液にふれたりして感染することもあるということです。
マダニは民家の裏山や裏庭、畑やあぜ道などに生息し、春から秋にかけて特に活発になります。
このため県は、山や草むらに入る際は長袖と長ズボンを着用し、足を完全に覆う靴をはくとともに、ズボンのすそを長靴に入れたりシャツの袖口を軍手や手袋の中に入れて、できるだけ肌の露出を少なくするよう注意を呼びかけています。
また、ダニにかまれた時には無理に引き抜くと一部が皮膚の中に残ることがあるので、医療機関で適切な処置を受けてほしいとしています。