「警察に捕まってしまう」など息子を名乗るニセ電話の内容を信じこみ、福岡県水巻町の81歳の女性が現金420万円をだまし取られたことがわかりました。

折尾警察署によりますと6月16日、水巻町の無職の女性(81)の自宅の固定電話に、税務署職員を名乗る男性から「息子さんが税金を納めていない」「このままでは警察に捕まってしまう」などと電話があり、その後、息子を名乗る男に代わり「お母さん助けてほしい」「420万円を税務署に払わないといけない」などと言われました。

女性は現金を用意すれば息子が助かると思い、現金420万円を準備していたところ、翌日に税理士を名乗る男から電話があり「息子さんは手を離せないので、代わりに事務員が取りに伺います」などと言われ、自宅を訪れた税理士事務所の事務員を名乗る男に現金320万円を手渡しました。

その後、再び税理士を名乗る男から「100万円が足りません」「もう一度伺うので残り100万円を渡してください」などと電話があり、女性は事務員を名乗る男に現金100万円を手渡し、合計420万円をだまし取られたということです。

警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに、
▽相手が息子や孫を名乗っても、電話の声だけで信用しないようにしましょう。
▽電話を切った後、あらかじめ知っている息子や孫の電話番号に連絡し、必ず本人であるか確認をしましょう。
▽「同窓会ハガキ」「証券会社」「株で儲けた(損した)」の言葉が出たら、電話をすぐに切りましょう。
などと注意を呼びかけています。

テレビ西日本
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