黒部市の里山でクマなどの野生動物が人里に近づくのを防ごうと、ウシを放牧するカウベルトが始まりました。
放牧されるのは妊娠中のメスの黒毛和牛2頭で、放牧式には地元の田家保育所の園児23人も出席しました。
親しみやすいように「めい」と「ゆに」と命名し、お手製の名札を設置した後、エサを与えるなどしてふれあっていました。
*園児
「可愛かった」「楽しかった」
その後、ゲートが外されウシが放牧されました。
カウベルトはウシに雑草を食べさせ、里山の景観を守るとともにクマやサル、イノシシなどを遠ざけ、人や農作物への被害を防ぐものです。
里山の整備を進める阿古屋野森づくりクラブと黒部市が、電気柵に囲まれたおよそ1.8ヘクタールの区域で行っていて、放牧された2頭は落ち着いた様子で草を食んでいました。
*阿古屋野森づくりクラブ 長田正俊会長
「有害鳥獣対策ということで、クマ対策、クマがウシを見ると、近づかないというふうにいわれているので、それが一番の目的。今年で19年目、被害が減ったというが、被害がない、クマが現れない」
ウシの放牧は10月中旬まで行われ、森づくりクラブではウシの管理や電気柵の点検などを毎日行うことにしています。