室内でも油断大敵、初夏の熱中症に注意

エアコンを使用していても熱中症のリスクがある。19日には室内にいた60代から80代の男女3人が熱中症の疑いで救急搬送された。まだ6月だからと油断せず、適切な対策を講じる必要がある。

19日 高岡市内で室内にいた高齢者が熱中症の疑いで緊急搬送された
19日 高岡市内で室内にいた高齢者が熱中症の疑いで緊急搬送された
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室内熱中症は静かな脅威

熱中症というと炎天下での発症をイメージしがちだが、室内でも十分に起こりうる。エアコンが稼働していても「まだ暑い」と感じたり、水分を摂取していても「頭がくらくら」するようであれば、熱中症の兆候かもしれない。

こうした症状を感じた際は、すぐに熱中症を疑い、適切な対応を取ることが重要である。特に高齢者は体温調節機能が低下していることが多く、注意が必要だ。

効果的な予防策を実践しよう

熱中症を予防するには、「こまめな水分補給」が最も基本的かつ重要な対策となる。また、「遮光・遮熱対策」により室内の温度上昇を抑え、「室温・湿度の見える化」で環境をモニタリングすることも効果的だ。

さらに、室内の空気を循環させる「気流を作る」ことも重要な予防策である。扇風機などを活用して、室内の空気が滞留しないよう工夫しよう。

梅雨明け前のこの時期、暑さはまだ本格化していないと思われがちだが、体がまだ暑さに順応していない状態では、むしろ熱中症のリスクが高まる場合もある。こまめな水分補給とエアコンの適切な使用で、この季節を安全に乗り切ってほしい。

富山テレビ
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