戦後80年を迎え、天皇皇后両陛下は19日から2日間の日程で広島を訪れ、戦没者を慰霊されます。両陛下は午前11時すぎ、広島空港に到着されました。即位後、被爆地訪問は初めてとなります。

19日朝、お住いの御所を出られた天皇、皇后両陛下。陛下にとっては2006年以来、19年ぶりの訪問となる広島へと向かわれました。

【天皇陛下】
「今年戦後80年という節目を迎え、各地で亡くなられた方々や苦難の道を歩まれた方々に改めて心を寄せていきたいと思っております」

2月の誕生日の記者会見でこう述べられ、戦争で甚大な犠牲者を出した地を訪問することへの強い決意を示された陛下。
戦後80年の今回の訪問は、4月の硫黄島に始まり、今月は沖縄と広島、そして9月ごろの長崎へと続きます。

広島では原爆慰霊碑で花を供え、被爆者や、被爆体験を語り継ぐ活動をする人たちとも懇談される予定です。

戦後生まれで2019年に即位した陛下ですが、幼いころから両親の上皇ご夫妻から戦争について詳しく聞き、平和への思いを強めてきたといいます。

宮内庁によりますと広島訪問は皇太子時代を含めて11回目となります。
今回の訪問では被爆者のほか、2014年に発生した広島土砂災害の被災者との懇談も予定されています。

テレビ新広島
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