不正な土地取引などで元住職が実刑判決となった大阪市阿倍野区の寺が、破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。

■約6億円の債務を抱える正圓寺 大阪地裁が破産手続き開始する決定を出す

大阪市阿倍野区の正圓寺ではおととし、当時住職だった辻見覚彦受刑者(57)が不正な土地取引をしたとして逮捕・起訴されました。

辻見受刑者は、取材に対し「寺を守るためだった」と説明していましたが、ことし、大阪高裁で懲役2年6カ月の実刑判決が確定しています。

正圓寺は不動産会社や個人に対し少なくともおよそ6億円の債務を抱えていて、関係者によると大阪地裁は18日、債務の支払いが困難であるなどとして破産手続きを開始する決定を出したということです。

これにより、正圓寺の債務は帳消しとなる一方、保有する財産は債権者へ等しく分配されることになります。

■長い歴史誇り地元では「天下茶屋の聖天さん」として親しまれる

正圓寺は939年に創建されたと言われる真言宗の寺で、地元では「天下茶屋の聖天さん」と親しまれていました。

関西テレビ
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