全国に誇りたい新潟のグルメ。地域の憩いの場として愛され、常連客が絶えない喫茶店が新発田市にあります。お客が家族のように慕う店主に迫りました。
【長谷川珠子アナウンサー】
「新発田駅から続く下町商店街にある『TEAROOM木馬』。レンガ調の店構えがレトロで、今年で地域に愛され47年目を迎えます」
【TEAROOM木馬 佐々木敦子さん】
「ちょっとした会話で盛り上がって、笑いが絶えないような感じ。家庭的なお店にしたいなと」
こう話すのは、店主の佐々木敦子さん(78)。コーヒーの香り漂うTEAROOM木馬を半世紀近く営んでいます。
【常連客】
「毎日来ている。ほとんど毎日。ここが休みでない限り。なくてはならない」
【TEAROOM木馬 佐々木敦子さん】
「お客さんはみんな家族みたいなもの」
家族のように慕い合い、常連客が絶えない木馬で愛されているメニューがタケノコやキノコがたっぷりと入った〈山菜スープパスタ900円〉です。
スープはエノキやシメジのうまみが出ていて、隠し味は敦子さんが大好きだというお酢。
【長谷川珠子アナウンサー】
「ダシがきいていておいしいです。後味で酢の酸味を感じてさっぱりします」
【TEAROOM木馬 佐々木敦子さん】
「酢が好きな人は、これにもっと足す。夏はさっぱりしておいしいねと」
高校生の頃から通う常連客が60歳になっても飽きずに毎週食べるという山菜スープパスタ。
【TEAROOM木馬 佐々木敦子さん】
「だから味は変えられない、(お客が)この味に慣れているから」
一方で、長年の常連客からはお店や敦子さんへの愛があふれます。ある客からは手作りの笹団子を。
【笹団子をプレゼントした常連客】
「ママさんと会話できるのは大きなポイント」
ある客からは庭のアジサイをお裾分けされ、店に飾っています。
【アジサイをプレゼントした常連客】
「喜んでもらえればいいと思って」
敦子さんを喜ばせようと、常連客からの差し入れは日常茶飯事です。
【TEAROOM木馬 佐々木敦子さん】
「寿命のある限り頑張らないと!と思う。お客さんからも『杖をついてでもやってね』と言われるから、まず自分の体に気をつけて頑張ろうと思う」
みんなが家族のように笑い合える場所として、木馬はこれからもゆっくりとした時を刻み続けます。