台風で繰り返し建物の浸水被害が発生している宮崎県美郷町西郷和田地区で、対策工事が始まることになり、安全祈願祭が行われました。

美郷町西郷の和田地区は、2005年と2022年の台風で耳川があふれ、住宅や事業所が浸水しました。
この被害を受け、県は対策工事を行うことを決定、18日は被災した住民や関係者が出席して、工事の安全を祈願しました。

今回工事に着手するのは、国道の う回路と耳川の護岸の整備で、今後、被災した住宅16戸を最大およそ3メートルかさ上げする計画です。

(和田地区被災者の会 三股哲也代表)
「ようやくここまでたどり着けたかなと。安全に住める町になってくれるのが、住民の願いですので、これから先も長く住み続けられるような感じでいたいというのが自分の気持ちです」

(日向土木事務所 河川砂防課 藤本国博課長)
「工事を急いで、この地区の安全安心な生活が1年でも1日でも早く実現できるといいと思います」

一方、被災した4つの事業所については、対策の方針が決まっておらず、自動車整備工場を34年営む男性は「事業の見通しが立たない」と話しました。

(川田商会 川田和久社長)
「今後どうなるかというのが本当に不安です。できるだけ早く決断してくれると助かります」

住宅のかさ上げの完了時期は未定ですが、整備が終われば、3年前の台風14号並みの雨量でも、浸水被害は防げる見込みだということです。

テレビ宮崎
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