新潟市で高校生向けの合同企業説明会が開かれました。多くの業界で人手不足が叫ばれ、若い人材のニーズが高まる一方、就職後のミスマッチが課題となっていて、企業は仕事の体験も用意し、業務内容などを丁寧に説明していました。
6月18日、新潟市で開かれたのは高校生を対象にした合同企業説明会。
製造や建設・介護など県内企業21社が出展し、15校から約250人の生徒が訪れました。
多くの業界で人手不足が叫ばれる中、若い人材の採用ニーズは年々高まっていて、新潟労働局によりますと、今年3月に卒業した高校生の求人倍率は4.38と高い水準で推移しています。
こうした中、企業はそれぞれの仕事の魅力のほか、待遇などについて積極的にPRしました。
【建設業】
「(業界として)人手不足は露骨に出ている」
【電気設備業】
「若い人材はどうしても欲しい」
【建設業】
「家賃と水光熱費を会社が全額負担し、働きやすい環境を整えている。大発信している」
一方、高校生の就職活動をめぐっては、学校が間に入る“学校あっせん”や一定期間は応募数を限定する“1人1社制”などの慣習があり、民間の研究機関の調査では1社だけを調べ、1社だけ採用試験を受け就職するケースが半数を超えています。
そして、こうした背景のもと高卒者の約17%が就職後1年以内に離職している実態があります。
このミスマッチを防ごうという狙いも込め開かれた今回のイベント。
出展した中には就職したあとを具体的にイメージしてもらおうと、職場で実際に使う道具などを用意し、高校生に仕事を体験してもらう企業もありました。
【高校生】
「楽しい」
「なかなか体験できないことなので来てよかった」
「介護系とかも色々見てみたいなと思った。今回、話を聞いて興味が出てきた」
【ジンジブ 新田圭 常務】
「高校生という金の卵に非常に着目いただいているのが現状。高校生も自分の進路就職先を探していくにあたって、色んな企業色んな仕事があるということに触れるべき」
高校生の就職活動は7月に企業の求人が公開され、9月に選考が始まります。