小泉農水相が約70年続いてきた、米の収穫量調査の方法にメスを入れる方針を示し、その年の収穫量と長期間の収穫量を比較して、コメの出来具合を数値化した作況指数の公表を廃止すると発表しました。
18日、関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」に出演した橋下徹氏は、小泉大臣の決断について、政治改革の象徴だと高く評価しました。
【橋下徹氏】「僕はよくやってると思います。これこそが政治改革のある意味象徴だと思っていますね」
■小泉農水相が示した新たな方針
今後の方針は、作況指数の公表を廃止、さらに収穫量調査の精度を上げていくということです。
そのために調査に使うふるいを、これまで1.7mmだったのを生産者が使う1.8mmから1.9mmに統一。
さらには人工衛星やAIなどを活用し、実際の収穫量で判断するなどの方針を示しているようです。
元フジテレビ・ワシントン支局長の風間晋氏はふるいの規格が違うことについて、「太閤検地かと思った」とあきれ顔です。
【風間晋氏】「精度がそんなに高くないやり方で、特に不都合がなかったから70年も続いたっていうこと。今はいろいろ批判も出ているので、メスをふるった形を取るために廃止表明とか、(ふるいを)1.7mmから1.8mmの変更っていう。太閤検地とかで全国統一じゃないのかよと思ってましたけど」
■「70年間この方法は専門家みんながオッケーを出していた」と指摘
また橋下徹氏は、小泉農水相が「専門家の壁」を政治の力で変えようとする姿勢について評価し、「トランプ流」と説明しました。
【橋下徹氏】「今までは米は少なめの方が良かったんですよ。全体として少ない方が、農家さんにとっては得だったので。今回は少なすぎたわけなんです。小泉さんがやったことが全てなんか素晴らしいみたいになってますけど、70年間、この方法は専門家みんながオッケーを出してたんです。
あと問題なのは、サンプリングの取り方も結構ずさんなんですよ。作付け面積に合わせたサンプリングの取り方をやっていないから、日本全体の田んぼの状況を反映しているのかがよく分からないような状況だけど、僕も含めて誰も問題だって今まで言ってこなかったわけ。日本の政治行政は、ありとあらゆる領域でこういうことなんです。税収の問題だってなんだってみんな専門家が大丈夫、大丈夫だって言うんだけれども、それを壊していくのがまさにトランプ流なんですよ。
だからトランプさんってものすごい賛否両論ありますよ。ダメなところもいっぱいあるけど、なんでトランプさんが一部の人からあれだけ支持をされて、学者的な人からは批判されるかというと、まさにこういうこと。みんな専門家がオッケー出してたんです。でも実態と合ってない。これを変えようと言った時に、小泉さんが政治の力を使った。僕はそこは評価しています」
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年6月18日放送)