出雲市の40代の男性が、2025年4月から5月にかけて、身に覚えのない有料サイトの未納料金を請求されたのをきっかけに、現金あわせて276万円をだまし取られる詐欺の被害にあった特殊詐欺事件が発生したことがわかり、出雲警察署が17日に発表しました。
詐欺の被害にあったのは、出雲市の40代の男性です。
男性は2025年4月、実在するファイナンス会社の「谷口」と名乗る男から「有料サイトの未納料金が20数万円ある」などと言われ、身に覚えはなかったものの、「いったん半額分を払えばあとで返金される」という男の言葉を信用し、現金10万円を相手が指定する口座に振り込みました。
男性のもとには、翌日にも、架空の団体の「黒川」と名乗る男らから電話があり、「あなたの携帯が原因でウイルスが拡散され、損害賠償を求めようとしている。サイバー保険に入れば保険で支払える」などと言われたため、男性は保険料の名目で4月下旬から5月上旬にかけて29回にわたり、あわせて266万円を振り込んだということです。
口座の残高がなくなり、男性が警察に相談したことで、詐欺被害にあったことがわかりました。
警察は、電話やショートメッセージで「未納料金がある」、「裁判になる」などと言われた場合は詐欺を疑い、警察などに相談するよう呼びかけています。