大阪・ミナミのいわゆる「グリ下」に通う少女に売春を仲介した罪に問われている男2人の初公判が行われた。
関西テレビは被告の男に独自取材。
そこで語られたのは他にも組織的に売春行為をさせるグループの実態だった。
■事件について反省の言葉を口にした瀧本被告
瀧本被告:反省はしている。同じことは絶対にしない。
初公判を前に、事件について反省の言葉を口にした瀧本絵斗被告(26)。
瀧本被告と新山隼士被告(21)は去年6月、当時16歳の女子高校生を東北地方で3人の客に対してあわせて5万円で売春の仲介をした罪に問われている。
また、瀧本被告は去年7月、すでに略式起訴された23歳の男性と共に、北陸地方で女子高校生(当時10代)の売春の仲介をしたなどの罪にも問われている。
2人の指示役だったという瀧本被告。大阪・ミナミの「グリ下」に通う女子高校生に「儲かるで」などと甘い言葉をかけて勧誘し、車で地方までいき売春を仲介したとみられている。
女子高校生は警察に対し「食事は1日1食で、朝から晩まで売春させられた。過酷な環境だった」と話している。

■「同意を得ていた」と淡々と話す瀧本被告
初公判を前に、関西テレビは拘置所にいる瀧本被告に話を聞くことができた。
瀧本被告:無理やり連れて行ってるなら、全部すみませんとなるけど。
女子高校生が未成年だと知らなかったとしたうえで「同意を得ていた」と淡々と話す瀧本被告。
瀧本被告:給料・内容を理解してもらったうえで、女の子もわかっていたし隙間なく働くと説明していた。

■「他の大規模な売春グループでも行われている」と明かす瀧本被告
そして、同様の犯罪行為が「他の大規模な売春グループでも行われている」と明かした。
瀧本被告:30人以上はいますグループとしては「援デリ」(=援助交際デリバリーヘルス)特化ですね。残りのメンバーは今も全然続けていると思いますよ。
そして迎えた17日の初公判で、2人は起訴内容を認めた。
検察によると2人は女子高校生が求める金額を稼がせるため、10日間で109人の客を仲介したということだ。
検察側は「常習性があり、女性に肉体的・精神的な苦しみを与えた」として瀧本被告に懲役2年6カ月、新山被告に懲役1年6カ月を求刑していて、判決は来月2日に言い渡される。

(関西テレビ「newsランナー」2025年6月17日放送)