お好み焼き店などの業者を対象にした「新しいメニュー」の提案会が開かれました。
今年は、より広島らしさを追求したメニューが目をひきました。

広島市西区で開かれたのはオタフクソースが毎年開催している「お好み焼提案会」。
今回は「笑顔で結ぶお好み焼の輪」をテーマに、27種類のメニューが用意されました。
中でも注目はー

【辰已キャスター】
「戦後80年ということで改めて広島県内のお好み焼きに注目したブースが設けられています」

県内各地のご当地お好み焼き10種類が実演提供されるブースには今年5月に誕生した「東広島焼き」も登場。そのお味は?

【辰已キャスター】
「いただきます。ご飯のもちもち具合とジビエの香りが良いですね、一口にお好み焼きといってもこんなに個性が出るんだなとびっくりです」

このほかにも「インバウンド」や「食の多様性」に対応したメニューなども提案されています。

【参加者】
「一銭洋食の時代から復興を遂げたときからのだんだんそばを入れて、玉子を入れてと、バラエティーに富んだお好み焼きがどんどん出てきたことはすごく良いことなんじゃないかなと思う」

「お好み焼提案会」は18日も開かれます。

■スタジオ

業者向けということで、お好み焼き店を経営される皆さんが新しい食材の使い方や作り方などに驚いている様子も印象的でした。

例えば小麦不使用の「グルテンフリー」のメニュー。
欧米を中心に需要が高まっているということで、米粉の麺やライスペーパーを使用したお好み焼きもありました。
インバウンドを意識したメニューというのも今後増えそうですね。

【コメンテーター:広島大学大学院・匹田篤准教授】
お好み焼きなんですから本当は自分の好きなものをどんどん入れてってもらいたいと思うんですけど、伝統なのかチャレンジなのか。これは何となく相反するように思えるけど表裏一体だなと思うんです。京都の和菓子屋さんのお話でよく言われるのが、変わり続けることこそ伝統を守ることなんだっていうふうに京都の和菓子屋さんがやってる。まさに変わり続ける、それによってオリジナルの良さにも気がつく。そういうことなのかなと思います。

新しいものも昔ながらのお好み焼きも、どちらも広島の食文化として繋がっていけばいいなというふうに感じました。

テレビ新広島
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