兵庫県は、急な病気やけがで救急車を呼ぶべきかどうか電話で相談できるダイヤル「♯7119」について、来月11日から県内すべての市町で利用可能にすると発表しました。

これまで兵庫県内では、神戸市、芦屋市、姫路市の3つの市でのみ利用可能でした。

17日の斎藤知事の定例会見での発表によると、兵庫県では、この「♯7119」について、「救急安心センターひょうご」と名付け、来月11日の午前9時から利用を開始します。

コールセンターには看護師など医療の専門家が常駐し、24時間365日相談に応じます。

また多言語での対応を予定しています。

相談員は電話で症状などを聞き取って、緊急性の有無や病院を受診する必要があるのかどうかを判断し、緊急性が高い場合は119番を案内するほか、緊急性が比較的高くないと判断される場合には、受診可能な医療機関をアドバイスするなど必要に応じて受診してもらうようにするということです。

導入の狙いは救急医療のひっ迫を防ぐことだということで、斎藤知事はすでに導入されている神戸市では、導入前と比べ、救急搬送された人のうち、軽症者が占める割合が「6割近く」から「5割近く」まで減ったと述べ、意義を説明しました。

【斎藤知事】「救急車というものは、いざというときですね、脳梗塞とか心筋梗塞とか、本当に一刻を争うときなど、県民の皆さん、市民の皆さんにご利用いただくということが大事だと思っています。

一方で、年間の搬送件数とか出動件数は、ここ数年『コロナ後』でも右肩上がり伸びているという状況になります。

一方で医療機関や救急体制というものは、消防隊員や救急隊員の方もやはり人数や台数は限られてますし、そこが大きな負担が生じてくるということになれば、人員を増やしていくっていう方法も1つの方法ですけど、やはり全国的に様々な業種や分野で人手不足というものがある中で、そこが難しい中でじゃあどうすべきかというところで、できるだけ『#7119』を利用させていただいて、負担を減らしていくということが大事だと思います」

関西テレビ
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