イスラエル軍は16日、イランの首都テヘランにある国営テレビを攻撃するなど、戦闘の範囲を拡大させています。
テヘランにあるイラン国営テレビで16日夜、生放送中にイスラエル軍の攻撃があり、放送が中断されました。
イスラエル軍は16日、「軍事用の通信指令部として利用されていた」と攻撃の正当性を主張しました。
イスラエル軍はテヘランの一部地域の住民に避難を呼びかけるなど、市街地にも攻撃の範囲を広げています。
また、ネタニヤフ首相はアメリカのABCニュースで、イランの最高指導者・ハメネイ師の殺害は「紛争を終結させることになる」と話し、ハメネイ師を標的とすることを否定しませんでした。
一方、イランによる報復攻撃も続き、イスラエル中部で16日、ミサイルが着弾し8人が死亡、90人以上が負傷しました。
こうした中、ロイター通信は、イランがアメリカのトランプ大統領に対し、核開発交渉で柔軟な姿勢を示す代わりにイスラエルと即時停戦で合意できるよう要請したと報じました。
しかし、イスラエルは停戦に応じる構えはなく、攻撃は激しさを増しています。