立憲民主党の大串代表代行は16日の記者会見で、石破首相が参院選の公約として表明した国民1人あたり2万円を給付し子供と低所得者には2万円加算する方針について、「都議選、参院選を前に、国民の皆さんにニンジンをぶらさげるような行為だと言わざるをえない」と批判した。
大串氏は会見の中で、「私たちは『食卓おうえん給付金』の2万円、食料品に関する消費税ゼロ%の導入、それから給付付き税額控除に移行していくという全体のパッケージ、制度として、国民の皆さんが安心できる仕組みを導入するように提案している」と述べた。
その上で、「与党は選挙の直前になって2万円という給付をポンと出してきた。明らかに選挙前の人気取りになっている」と指摘した。
そして、「国民の皆さんがこれで安心したという形にはならないのではないか。改めて物価高に政府与党は無策であると言わざるをえない」と強調した。
また、石破内閣に対する不信任決議案への対応を最終判断するタイミングについて、「野田代表が適時・適切に総合的に判断すると言っていた通りだ。適時ということに関しては、今週の半ばぐらいと言っていたと思う。それ以上でも以下でもない」と述べた。
一方、16日未明、立憲の原口一博衆院議員のSNSに「スタッフ投稿」として、「けがで入院する。全ての予定をキャンセルする。申し訳ない。命に別状はない」と投稿された。
これに関し大串氏は、「昨夜けがで入院されたと承知をしている。現在どの程度の状況かを把握しようとしている」とした上で、「状況をよく注視しながら、回復を祈念しているところなので見守りたい」と述べた。
原口氏をめぐっては、党執行部から、備蓄米に関するSNSでの投稿について注意を受けた後も「古古古米はニワトリさんが一番食べている。人間様、食べていない」などと発言し物議を呼んでいた。