石破首相は、日本時間の17日未明に開幕するG7(主要7カ国)首脳会議の開催地であるカナダに到着しました。
現地から、FNNワシントン支局・中西孝介記者が中継でお伝えします。
G6+1ともやゆされ、トランプ大統領が各国との足並みを完全に乱す中、G7が結束を示せるのか、石破首相も重要な役割を担うことになります。
石破首相は日本時間16日午前9時ごろ、開催地であるカナダ西部カナナスキスに到着しました。
大幅に首脳の顔ぶれが変わったサミットで、石破首相はG7の結束を訴えつつ、対中国を念頭にしたインド太平洋の議論を主導する構えです。
そして最も結束が問われるのが、イスラエルとイランの攻撃の応酬で緊迫する中東情勢で、事態の沈静化を求める共同声明の採択を調整しています。
一方、アメリカ政府関係者が「最も各国の関心が高い」と指摘する関税交渉について、トランプ大統領は、会議の期間中に新たな貿易合意を結ぶ可能性に言及しました。
記者:
G7で貿易協定の発表を期待しているか?
トランプ大統領:
いくつかの新しい貿易協定が生まれるだろう。
石破首相もトランプ氏との会談で交渉を進展させたいところですが、日米双方から「G7の場での合意は難しいだろう」との声が出ています。
会場周辺の都市ではトランプ政権への抗議デモも行われる中、会議の結果は結束か、亀裂か。
注目のサミットは、約13時間後に開幕します。