木村知事は13日熊本県立大学で半導体関連の人材育成に向けた新たな学部の設置を検討していると明らかにしました。
台湾の半導体製造大手TSMCの菊陽町進出に伴い関連企業が集積している県内では、半導体関連の人材の育成と確保が課題となっています。
そんな中、熊本県立大学では去年、半導体研究の第一人者、黒田忠広理事長が就任し、半導体関連の人材育成の拠点づくりに意欲を示していました。
13日の県議会で木村知事は黒田理事長の手腕に大きな期待を寄せているとし、
「県立大学を活用して半導体関連人材の新たな育成環境を作ることで考えが一致している」と述べました。
【木村知事】
「県としても県立大とともに半導体関連人材の育成にかかる新たな学部の設置も含めてスピード感をもって本格的な検討を進め、今年の秋までにその方向性を示したい」
半導体関連の人材育成を巡っては熊本大学で、昨年度、学部に相当する『情報融合学環』を設置し、工学部には『半導体デバイス工学課程』を設けています。
また、県立技術短期大学校や県立水俣高校でも半導体の関連学科を設けるなど
人材育成の取り組みが広がっています。
議会後、取材に応じた木村知事は。
【木村知事】
「まずは国内だが、研究者が黒田理事長とともに熊本に来てくれることを期待している。もう一つは、黒田理事長を中心にしたチームで産学連携の何かのプロジェクトが
熊本でできないか期待している」
木村知事は16日月曜日に県立大学の黒田理事長らとともに記者会見を開き、今後の構想や思いについて説明するとしています。