今週は石川テレビのSDGsウイークですが、お天気にも関係するSDGsの持続可能な開発目標があるのは知っていますか?
SDGs17ある目標のうちの13番目「気候変動に具体的な対策を」です。この気候変動というのは、主に地球の温暖化のことをいいます。
気象台によりますと、この100年で金沢の気温は約1.8℃上昇しているということです。さらに、この先も対策を何もしなかった場合は、石川県では今世紀末までの100年で約4.4℃上昇すると予測されています。最高気温が35℃以上になる猛暑日の日数が、1980年からの20年間にあたる20世紀末は年間で1日だったものが、2076年からの20年間にあたる21世紀末には約21日に増えるということです。去年、金沢で猛暑日となった日数が10日なので、倍以上に増えることになります。
さらに、気候変動は「気温の上昇」だけでなく、大雨が増える一方で、雪の量が減るといったことにもつながります。
まずは「大雨の増加」ですが、北陸地方では1時間に30ミリ以上の雨が降る回数は、20世紀末と比べて約2.7倍に増えるということです。この30ミリ以上の雨というのは傘をさしていても濡れるような激しい雨になります。20世紀末に金沢で実際に30ミリ以上の雨となった日数は年平均で22日なので、単純に当てはめてみると、約60日になります。今以上に傘を忘れてはいけないような日数です。
次に「雪の減少」ですが、東日本の日本海側では1年で最も雪が積もる量は、20世紀末と比べて約82%も減少するということです。20世紀末に金沢で実際に1年で最も雪が積もった量を年平均にすると約50センチなので、これも単純に当てはめてみると、最大でも9センチしか積もらないということになります。平年の3月が7センチなので、真冬の1月や2月が3月の暖かさになるというイメージでしょうか。
このような気候変動を抑えるために、地球温暖化の原因のひとつと考えられている二酸化炭素の排出を減らすことが必要です。具体的には、使っていない部屋の照明をこまめに消したり、水を出しっぱなしにしないなどムダ使いをしないことやガソリン車の運転を控えて徒歩や自転車、公共交通機関で移動すること、そして、省エネ家電やリサイクル製品を積極的に使うことなどです。
そして、この週末から来週にかけては、気候変動を思わせるような空模様となりそうです。「予想天気図」で見てみましょう。
14日の朝は梅雨前線が日本海まで北上して、西から県内に近づく見込みです。さらに、台湾付近にあった熱帯低気圧から前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、県内でも大雨となるおそれがあります。
気象台によりますと、予想される24時間の降水量は多いところで加賀・能登ともに、14日の夕方までが30ミリ、15日の夕方までが100ミリとしています。また、加賀・能登ともに、14日の夜遅くから15日の昼過ぎにかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒を呼びかけています。
今週は九州で線状降水帯も発生しています。局地的に激しい雨となる可能性もありますので、注意が必要です。そして「大雨」に続いて週明けは「気温の上昇」となりそうです。
金沢の「予想最高気温」を見てみましょう。月曜日は34℃まで上がる予想です。火曜日以降も連日30℃の夏日に迫る暑さとなりそうです。来週は暑さに加えて湿度も高くなりますので、熱中症対策をしっかり取るようにしてください。