共産党富山地区委員会などが富山・舟橋村の渡辺光村長に対し、「議員や議会への不当な攻撃や介入があった」など、批判する声明を出している問題で、渡辺村長は会見を開き、事実と異なると述べました。

*舟橋村 渡辺光村長
「不当な攻撃…わかりません。何が『不当』か理解に苦しみます」
この問題は先月、共産党富山地区委員会と舟橋支部が渡辺村長をめぐり、声明を発表したものです。


声明では、舟橋村議会の共産党・田村馨議員が、今年3月の一般質問の際、村長が議会のルールを逸脱して田村議員に逆質問、「不当な攻撃」があったとしています。
またその後、村長が議会に対し田村議員への懲罰動議を「要請」したと主張。
明かな「議会への介入」だとして批判していました。

会見で渡辺村長は村議会に反問権がないことは承知しており、「逆質問」ではなく、あくまで「確認」だったと反論しました。
また、田村議員への懲罰動議を要請したとされる件は、委員会で議員が激しく机をたたいた録音を示した上で、威圧的な行為をふまえ、「議会に懲罰動議の『検討』を提案した」ものとして、議会への介入にはあたらないと述べました。
一方、村議会は13日、議長と田村議員を除くすべての議員、5人の連名で田村議員に対する問責決議案を提出。
「流布された事実と異なる声明の訂正を8月末までに周知すること」を求め、可決されました。

この問題をめぐっては共産党が3月議会で村長が「パワハラをしている」と断言。
対する村長は証拠を示すよう求めるなど対立が深まっています。