北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさんが6月11日、新潟県佐渡市の小学校で講演を行いました。

11日、佐渡市の河原田小学校の4年生32人を前に講演を行った拉致被害者の曽我ひとみさん。

【曽我ひとみさん】
「あれから47年目になりました。こんなにも長い期間、母と離ればなれになるなんて当時の私は考えたことがありませんでした」

講演では拉致された当時の状況やともに拉致されたまま、いまだ再会を果たせていない93歳の母・ミヨシさんとの思い出を語り、「拉致問題を風化させないためには一人ひとりの声が必要」と訴えました。

講演を聞いた児童は拉致問題への関心や普段の生活に対する感謝の気持ちを改めて感じたようです。

【児童】
「日本に帰れていない人がいるから、とても大変で悲しく苦しいことなんだと思った」

【児童】
「いま、僕たちが生きている普通の生活というのがとても特別ですばらしいことだと分かった」

拉致により引き裂かれた親子の人生。

高齢となる母を含めた拉致被害者の救出へ、曽我さんは今後も市内の小学校などで講演する予定です。

NST新潟総合テレビ
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