大雨によるがけ崩れなど、大規模な災害が発生したときに、被災地周辺の環境などを迅速に確認できるよう、長与町が地図情報会社「ゼンリン」と支援協定を結びました。
11日の締結式には長与町の吉田愼一町長とゼンリン九州支社の古賀寛人 支社長が出席し協定書にサインを交わしました。
長与町は災害対策本部を設置した際、ゼンリンから提供された最新の住宅地図帳5冊を活用することができ、救助などで必要な場合はコピーすることも許されています。
吉田愼一 町長
「長与町は団地を造成して大きくなった街、整備された所はわかりやすいが、旧長与町から山林を伴う住宅街などは、土砂災害など災害があった場合、民家に派生する影響は大きい」
平木場郷など山林が多い場所では、ここ数年、大雨によるがけ崩れが複数回発生していて、町内639カ所が土砂災害警戒区域に指定されています。(令和7年6月6日現在)
ゼンリン九州支社 古賀寛人 支社長
「大規模な災害が起きた時はインターネットが使えるのか電気の問題がある。パソコンが使えないから災害対応が遅れたということになるのでアナログ(紙)の地図が重要」
長与町の防災サイトには、ゼンリンが作成したハザードマップが掲載されていて、町民は日頃から危ない場所を確認して防災意識を高めることができます。
長与町は提供された地図を消防団などとも共有しながら、災害時の初動や復旧対応に活用したいとしています。