コメの価格の高止まりが続く中、コンビニやスーパーでは値引きの動きも出てきています。

そんな中、放出が発表された2020年産の“古古古古米”。
皆さん、買いますか?

ソレってどうなの?11日のテーマは「気になる!“古古古古米”の味は」です。

コンビニ大手のセブン-イレブンは、11日からおにぎりや寿司など約40の米商品の値下げセールを始めました。

通常税抜き165円のおにぎりは、レジを通すと100円(税込み108円)で購入することができます。

11日から4日間の期間限定で、通常170円までの商品は100円に、201円から300円までの商品は200円に値下げされます(税抜き)。

そんな中、早速お店を訪れたお客さんに話を聞くと、「3つぐらい買いたい。久々にコメたくさん食べられるいいチャンス。ぜひ試して、いろいろ食べてみたい」「めちゃくちゃありがたい。ツナマヨとワサビ味のおにぎりが好き。そういうのを買おうかと」と話していました。

セブン-イレブン・ジャパンの岡嶋則幸執行役員は、今回のセールの狙いについて「コメ価格が高騰する中で、おいしいコメを食べられる機会が減っている。こういう時だからこそ、セブン-イレブンのおいしいコメで作ったおにぎりをぜひ食べてほしい」と話しています。

そんな中、神奈川・横浜市のスーパーでは、銘柄米に5%の値引きシールが貼られていました。

理由は、近くに「古古古米」を扱うお店があるため。
備蓄米のコンビニ販売が引き金となり、苦渋の決断をしたというのです。

ところが11日、取材に行ってみると、さらに動きがありました。

スーパーセルシオ和田町店 食品バイヤー・久保田浩二さん:
最初は「5%引き」シールで値引きを始めた。今週の月曜日に、このままだと売り切れも難しいだろうと「10%引き」に変更した。きょう含めて数日内に売り切れないようなら、さらに値引き率を変更して販売しようと考えている。赤字も許容の範囲を踏まえ、「20%引き」を次はしなければ。

他の店と値段は違うか?銘柄米を購入した方に聞いてみると、「家の近所は(銘柄米5kg)4830円かな、約5000円。そうすると(この店は)500円も安い。10円だって安いのがいい。物価全部高いから大変」と話します。

そして11日から、随意契約による2021年産の備蓄米、つまり古古古米の申し込み受け付けが始まりました。

小泉農水相:
きょうの朝は30件でしたが、14時時点で合計71社、約4万トン。やはりニーズが非常にあるなと。

この21年産の受け付け終了後に20年産の古古古古米10万トンを放出するとしている小泉農水相。
1700円程度での販売を目指すとしていますが、魅力を感じるかどうか街の人に聞くと、「買うかもしれない。やっぱり安い方が家計が助かる。ただ食感がどうかなとは心配」「買わないですね。古いというのもあるし、味も…。新米よりは落ちるんじゃないか」「古古古古米…『味どうなんだろ』という感じ。手に入ったら欲しいけど、味がどうなるか気になる」といった声が聞かれました。

皆さんが気にする古古古古米の味を見ていきましょう。

お米の研究を行う新潟大学の三ツ井敏明特任教授に協力してもらい、家庭用の精米機で精米した3種類のお米を食べ比べてもらいました。

まずは2024年産のお米です。

齋藤正昂アナウンサー:
(2024年産は)粒立っているし粘りもあって、その中にほのかな甘みもあるし、おいしいコメという印象。

続いて、2022年産の古古米。
齋藤アナウンサーによると、「少しべちゃっとしているような食感があるし、甘みも少し減っている」といいます。

では、気になる2020年産の「古古古古米」の味はどうなのか。

三ツ井特任教授は「2年たつと(古古米は)食感がかなり変わって、香りが薄くなる。ただ『古古米』と『古古古古米』を比べると、それほど…」と話します。

注目される「古古古古米」。
市場に出てきた時、皆さんはどう判断しますか?

フジテレビ
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経済部
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「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
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財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。