日本に初上陸した世界的なスイーツブランド。

ファンを魅了するその戦略とは。

世界8カ国で展開するチュロスのグローバルブランド「STREET CHURROS」が日本初上陸。

韓国で大人気のこのお店、日本の消費者も夢中にさせる3つのアプローチに迫りました。

東京・下北沢にあるチュロスブランド「STREET CHURROS」。

取材したこの日、店の前にはたくさんの人がいました。

店員:
(1日)多いときで400名を超える客に来てもらっている。

人気メニューは、濃厚でビターな味わいのチョコレートソースと一緒に食べるディップチュロス。

他にも長さ55cmのオリジナルチュロスに、ソフトクリームチュロスなどたくさんの商品を用意。

お客さんからは「サクサク。おいしいね」「おいしかった。韓国ですごくはやっていて、私も何度か食べたことあるが、それと同じおいしさ。(日本1号店)1号店なんですか!」といった声が聞かれました。

実はこの店、今、韓国で大人気のチュロスブランド店で、ソウル・梨泰院(イテウォン)からスタートして現在約120店舗を展開しています。

そんな韓国で愛されているチュロスの日本1号店が2024年12月にオープン。

なぜ日本での展開を始めたのか、ストリートチュロスジャパン・鈴木大介代表は「韓国の方と日本の方って少し感覚似てるところがあって、やはり韓国ではやっているものは日本でもはやりやすい。日本ではやっているものも同じように韓国の方が支持してくれるのを多くに見てきているので、やはり食に関しても同じことだと僕は思っている」と語りました。

韓流ブームの追い風を受け、韓国コスメが一躍人気になった背景には、高品質でありながら低価格であること、コストパフォーマンスの良さが消費者を魅了しました。

このストリートチュロスも「安くておいしい」が強みになっています。

まず、原料にこだわり、小麦粉だけでなく、オーツ麦やレンズ豆などの穀物を使用しヘルシーなチュロスに。

また、注文後に作るため揚げたてを提供しています。

価格も手が届きやすい350円から。

ほかにも、様々なプライスを用意しています。

さらに戦略的なアプローチとして、タイムパフォーマンスに優れたワンハンドグルメのメリットを最大化。

食べ歩きやゲームなど何かをしながら、そのおいしさを楽しめ、片手にチュロス、逆の手にはスマートフォンを持ち写真撮影なんてことも。

これは若者世代には魅力的で、SNSへの投稿などを通じ、プラスαの体験にもつながります。

ストリートチュロスは、SNSを活用したデジタルマーケティングにも力を入れています。

インフルエンサーを起用したデジタル広告の発信。

ライブ配信サービスアプリで募集したライバーを店のアンバサダーとして採用を予定するなど、ファンと一体となり、ブランドを盛り上げています。

ストリートチュロスジャパン・鈴木大介代表:
(デジタルマーケティングでの)集客が半分以上ある実感があるので、いかに時代のニーズに合ったプロモーションをしていきながらデジタルマーケティングをしっかり捉えられるかというのが大事にはなっていると思う。やはり単純に1人でも多くの人にこの商品を届けたい、食べてもらいたい。