長野県内でも6月7日から総合ディスカウントストアの店舗で随意契約の備蓄米の販売が始まった。価格は5キロ2139円。コメの価格が高騰する中、多くの人が買い求めていた。購入した人は「うれしい、やっと買えた」と喜んだ。一方、買えなかった人は「絶望的だった」と話し、落胆していた。
随意契約の備蓄米を求め約120人の列
6月7日朝の長野市の「MEGAドン・キホーテ長野店」。
午前9時からの販売開始を前に、約120人が列を作っていた。
お目当ては、「随意契約の備蓄米」。
整理券をもらった人は、「なかなか(コメを)購入できない状態で、うどんとかばかり食べていたので、コメが食べられるのはうれしい」と話し、待ちきれない様子だ。

高騰が続くコメの価格。農林水産省によると、5月26日~6月1日までの1週間に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は5キロ当たり4223円で2週連続で下落したが、高値が続いている状況だ。
そうした中、小泉農水相が進めた随意契約での備蓄米の引き渡し。「ドン・キホーテ」の運営会社は1万5000トンを買い付け、6月1日から都内の店舗で販売を始めた。
価格は5キロ税込み2139円
長野県内でも、6月7日長野市と高森町の店舗で販売を始めた。
価格は5キロ税込み2139円。それぞれ300袋を用意し、アプリ会員限定で、1人1袋の購入制限を設けた。

購入した人は「ずっとコメ我慢して、麺とかパンとか食べていたので、うれしいです。まだ備蓄米がどんな味かわからないので、楽しみに食べたいと思います」と喜んだ。
また、別の人は「うれしい、やっと買えました、うちお米いっぱい食べるから。(コメの価格が)倍になってる、前と同じくらいになるとうれしい」と安どの表情を浮かべる一方で価格が下がることを期待している。

長野店は、午前9時前に予定した300袋分の整理券の配布が終わった。
一方、備蓄米を購入できなかった男性は、「買えなかったんで、残念です。朝の7時ですごく行列ができていたと聞いて絶望的だった」と落胆していた。

高森店も6月7日、8日の2日間は、昼過ぎには売り切れたという。運営会社は「日々の食卓などにおいて皆様の家計を支援する一助になると幸いです」とコメントしている。
随意契約の備蓄米は、スーパーの「原信若里店」でも6月10日から販売が始まる。

また、イオンは「1日も早く販売へ向けて準備している」としていて、アメリカンドラッグの運営会社は、6月中旬から販売を始める予定としている。
(長野放送)