福岡県では引き続き10日夕方にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるとして、気象台は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけています。

気象台によりますと、梅雨前線は10日は九州北部地方に停滞し、11日はゆっくりと南下する見込みで、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。

このため、福岡県では10日夕方にかけて雷を伴った激しい雨が降り、特に10日昼前にかけて非常に激しい雨の降るところがあり、大雨となるおそれがあります。

また、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれがあります。

アメダスの観測によりますと9日午前0時の降り始めから10日午前5時までの降水量は
  福岡空港    65.0ミリ
  八女市黒木   62.0ミリ
  久留米市耳納山 58.5ミリ
  大牟田     58.0ミリ
  福岡市早良脇山 56.5ミリ
となっています。

雨の予想です。
10日の1時間降水量は多いところで、
  福岡地方  50ミリ
  北九州地方 50ミリ
  筑豊地方  50ミリ
  筑後地方  50ミリ
11日の1時間降水量は多いところで、
  福岡地方  20ミリ
  北九州地方 20ミリ
  筑豊地方  20ミリ
  筑後地方  20ミリ
と予想されています。

11日午前6時までの24時間に降る雨の量は多いところで、
  福岡地方  120ミリ
  北九州地方 120ミリ
  筑豊地方  150ミリ
  筑後地方  180ミリ
その後、11日午前6時から12日午前6時までの24時間に降る雨の量は多いところで、
  福岡地方  30ミリ
  北九州地方 30ミリ
  筑豊地方  30ミリ
  筑後地方  50ミリ
と予想されていて、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

気象台は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。

発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてほしいとしています。


この雨で福岡県内では朝倉市と東峰村に土砂災害警戒情報が出ています。

これらの地域では降り続く大雨のため、土砂災害の危険度が高まっています。

避難が必要となる危険な状況となっていますので、崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区の住民は、早めの避難を心がけるとともに、市町村から発表される避難指示等の情報に注意してください。

テレビ西日本
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