熊本市の庁舎移転・建て替えを議論している市議会・特別委員会です。
この中で市執行部は、本庁舎の建設予定地となっているNTT桜町の土地取得費について今年中に算定を行う方針を明らかにしました。
熊本市の新庁舎整備、建て替え予定地は同じ中央区のNTT桜町です。
これまでの基本構想で市が示している概算事業費は合わせて約616億円。
市は、このうちの土地取得費を約70億円と計上しています。
【高本一臣委員】
「私は早い方がいいと思うが、いつごろ(具体的な)取得費が分かるのか」
【熊本市・用地課】
「現在、不動産鑑定士に依頼している。納期を12月26日としている。
しかしできるだけ早く結果をもらって進めていきたい」
市側は今年中に算定を行う見通しを示しました。
またNTT桜町には今も営業中の駐車場や、敷地内にある物産館の賃料収入もあり、
市は補償費について約13億5000万円と示していますが、今後営業調査などを行って価格を決定する方針です。
こうした費用や庁舎の機能などをまとめた『基本計画』について、市は来年3月の定例議会で素案を示し、来年6月の議会で最終的な基本計画案の審議を行うというスケジュールを説明しました。
また、市は9日、建設予定地・NTT桜町の地質調査を今年度行う方針も明らかにしました。そして、9日の委員会で、市は現庁舎跡地の活用などについてデベロッパ-やゼネコンといった事業者などから行ったサウンディング型市場調査の結果も明らかにしました。
現庁舎跡地利用について最も多かったのが『ハイクラスホテル』を軸とした複合施設の提案だったということです。
ホテルとの組み合わせとしては図書館や広場などの公共施設や住宅・マンションの
組み合わせなどが示されたということです。
今年度中には基本計画の素案が出され、費用面の具体的な額も徐々に明らかになる見通しです。