捜査員が架空の身分証で「闇バイト」に応募する「仮装身分捜査」で、警視庁が全国で初めて容疑者を検挙したことがわかりました。

警視庁は5月、首都圏で起きた特殊詐欺事件をめぐり、SNSで募集された「闇バイト」に捜査員が架空の身分証で応募し、容疑者1人を詐欺未遂の疑いで検挙し、被害も未然に防いだと発表しました。

「仮装身分捜査」は関東で相次いだ闇バイト強盗事件などを受け、2025年1月に警察庁から全国の警察に具体的な実施要領が通達されていて、今回が全国で初めての検挙だということです。

警視庁は今回の事件について、捜査員の安全確保などのため詳細を明らかにしていません。

青井実キャスター:
橋下さん、全国で初めての検挙ということですがどう見ますか?

SPキャスター:橋下徹氏:
僕はこの捜査方法、大賛成です。闇バイト問題ですけれども、「仮装身分捜査」というのは“おとり捜査”なんですね。日本は“おとり捜査”は認められていなかったので、闇バイトの募集をかけた場合に、そこに捜査員は絶対に入ってこないという前提で、もう闇バイトの募集の天国だったんです。でも、これからは闇バイトの応募をかけたら捜査員が引っかかってくるかもしれない。ものすごい抑止力になりますよ。だから僕はこれ大賛成なんですが、ただ危険なのは、今度は“おとり捜査”というのは犯罪を作り出す側面もあるので、だから今、法改正ではやってないんです、運用指針なんですよ。だからこれはきちっと法律で明確化して、それから容疑者に対して、弁護人がついた時には取り調べ段階から弁護人が立ち合いをするという容疑者の防御権を確保したうえで仮装身分捜査広げてもらいたいですね。

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社会部
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